建材卸の積算を、AI がなくても回るシステムに

設計事務所・工務店から届く立面図・平面図から、壁の面積・開口部・床面積などを拾い出し、資材の数量と金額に換算するシステム。AI が候補を出し、担当者が確定する。AI がなくても業務が回る。

業種
建材の卸
期間
2026年7月〜
担当範囲
要件の整理〜環境の提供
状況
2026年9月に顧客の環境へ提供
技術
Next.js、Hono、PostgreSQL、Google Cloud、Terraform
この案件での業務の流れAIAI が担う手順人人が確認・判断する手順
  1. 立面図・平面図を読み込む
  2. 拾い出しの候補を出す
  3. AIAI で誤った候補を落とす(検証中)
  4. 人担当者が図面と並べて確定
  5. 数量と金額に換算

図面から17の項目を手で拾っていた

設計事務所や工務店から届く図面は、CAD で作った PDF だったり画像だったりする。立面図からは壁の面積(窓などを引いたもの)・開口部・出隅入隅・水切・軒天など8項目、平面図からは床面積・内壁面積・巾木・廻り縁など8項目、さらに屋根の面積を手で拾い出していた。図面の様式は会社ごとに違い、少なくとも5社5様式ある。

AI がなくても業務が回るように作った

AI が拾い出しの候補を出し、担当者が画面で確かめて直し、確定する。候補の信頼度は緑・橙・赤の3段階で表示する。AI につながっていない状態でも、手作業だけで業務が完結するようにした。AI の精度が育つ前から使い始められる。

「動く画面」の期限が先にあったので、画面の開発と拾い出しの方式の検証を、完全に並行させた。

ルールと AI の役割を入れ替えた

最初は図形の解析ルールだけで窓とドアを検出していたが、初めて見る図面では大きく崩れた。そこで分担を入れ替えた。ルールは見落としを減らすことだけに専念して候補を多めに出し、画像の分類(生成 AI)が誤った候補を落とす。

見た図面に合わせ込まないよう、正解のある6邸を学習用4邸と検証用2邸に分け、検証用は方式を固めたあとに一度だけ評価した。人の判定と AI の判定を比べるときは、人が判定し終わるまで AI の答えを見せない。

比べる範囲がずれていた

正解の拾い出し表には、車庫の内壁などの別のグループがあった。最初は一部しか比べておらず、精度の数字そのものが意味を持っていなかった。比べる範囲をそろえて測り直す必要があると分かった。

注記

  1. 2026年9月時点で、本番の仕組みに AI はまだつないでおらず、作業時間の削減の記録はない。
  2. 窓・ドアの面積の誤差は、分類を人がしたか AI がしたかで値が大きく変わるため、ここには載せていない。
  3. 社名・取引先名は、顧客と元請けの許諾を得るまで伏せている。

よくある質問

拾い出しはどこまで自動になりますか?

全自動は目指していません。AI の候補には信頼度を3段階で色分けして表示し、担当者が図面と並べて確かめて直します。この進め方は、顧客と合意しました。

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30分の無料業務診断では、業務の流れを伺い、システムや AI で置き換えられそうな部分と、費用の大まかな目安をお伝えします(内容によっては、後日のお見積もりになります)。「何から手をつければいいか分からない」段階でも大丈夫です。