卸売・運送業者の受注業務を、注文書の読み取りから配車の提案まで一つの仕組みに

取引先ごとに様式の違う FAX・メールの注文書を生成 AI で読み取り、商品と取引先の名寄せ、在庫の引当、配車担当の提案、倉庫・運送システムへの書き戻しまでを一つの業務画面にまとめた。

業種
卸売・運送
期間
2026年7月〜 改善中
担当範囲
要件の整理〜運用
状況
顧客と定例で要望を確かめながら改善中
技術
Next.js、Hono、Cloud Run、Cloud SQL、Cloud Tasks、Terraform、Vertex AI Gemini
この案件での業務の流れAIAI が担う手順人人が確認・判断する手順
  1. FAX・メールの注文書を受け取る
  2. AI生成 AI で読み取り・構造化
  3. AI商品・取引先を名寄せ
  4. 人担当者が確認して引当を確定
  5. AI配車の担当を提案
  6. 倉庫・運送システムへ書き戻す

注文書の読み方には、取引先ごとのくせがある

取引先から FAX とメールで届く注文書を、人が読んで受注として登録し、在庫から引き当て、配車と引取の担当を決め、既存の倉庫・運送システムに入力していた。

注文書の様式は取引先ごとに違う。同じ会社でも店舗ごとに納品先のコードが違う。月間の定期注文書は1枚に1か月分が載っているが、出荷するのはその日の分だけ。品によって、重さで数えるものと箱で数えるものがある。こうした読み方のルールは、打ち合わせの場で実物の注文書を見ながら一つずつ確かめた。

受け取りと読み取りを分けた

注文書を受け取る段階では AI を呼ばず、原本を先に保存する。読み取りはその後に行う。添付ファイルごとに処理の状態を持たせ、メールが再送されても、処理が二重に走っても、受注を二重に作らないようにした。受注にならなかった添付は、人が画面で判断するまで未対応の一覧に残る。

確定するのは人

読み取った品名は、商品マスタと名寄せする。親会社の名前だけで納品先を決めると誤配送になるので、候補が複数あるときは担当者に選ばせる。在庫の引当は人が確認して確定し、配車について AI は提案だけを返す。確定したときにほかのシステムへ自動で送る機能は、運用の決まりができるまで有効にしていない。

作りながら分かったこと

AI に長い ID を渡すと、勝手に短くして返すことがあった。それ以来、受け取った値はそのまま持ち、AI にキーを書き換えさせない作りにしている。また、同じデータでも CSV と API では値の表し方が違った。CSV で動いていたからといって、API で同じように動くとは限らない。

AI の呼び出しごとに、使ったモデル・使用量・かかった時間・成否を記録している。費用と精度を見直すときの材料になる。

注記

  1. 業務時間の削減と、注文書の読み取り精度は、まだ数字として出せる記録がない。実際の注文書での精度の確認を進めている。
  2. 社名・取扱品目・取引先名・システム名は、顧客の許諾を得るまで伏せている。

よくある質問

読み取り精度はどのくらいですか?

実際の注文書での精度の確認は進めている途中で、まだ数字として出せる段階ではありません。精度が出るまでの間も業務が回るよう、引当は人が確認して確定し、受注にならなかった添付は人が判断するまで一覧に残す作りにしています。

まずはお気軽にご相談ください

30分の無料業務診断では、業務の流れを伺い、システムや AI で置き換えられそうな部分と、費用の大まかな目安をお伝えします(内容によっては、後日のお見積もりになります)。「何から手をつければいいか分からない」段階でも大丈夫です。